先進国の中で日本の断熱基準は遅れているのか?

query_builder 2022/05/02
太陽光パネル戸建て
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タスクフォースとは?
内閣府で再生可能エネルギー普及に向けて、規制の見直しや業務をスピード感を持たせて行うために
設置された委員会のようなものです。

そのタスクフォースにおいてもZEHが取り上げられており、これからのカーボンニュートラルには
ZEHが重要な位置を占めていることがわかります。

そのタスクフォースのなかで語られているのが、世界の先進国の中でも、
日本の省エネ住宅に対する取り組みが遅れているというものです。

ZEHの3つのポイントは
高断熱
省エネ
創エネ
です。

上記3つのうち、高断熱の基準を示す値として、UA値という数値があります。
UA値=外皮平均熱還流率
外気と接する床、壁、天井、窓などの熱の通しやすさを表し、低い方が断熱性が高いことになります。


このUA値の現在の基準値は5.6.7地域で0.87となっています。


それでは、義務化されている他国の一例を見てみます。
他の先進国ではUA値を一定以下にするように義務化されて国が殆どです。

例えばアメリカ。
アメリカは州によって違いますので全部ではありませんが、UA値0.42
イギリスはUA値0.42、
ドイツはUA値0.4
フランスはUA値0.36

という具合に、かなり低い(断熱性能が高い)値になっています。

日本と比べると、日本の倍近い性能値が最低基準として義務化されているわけです。

アメリカやEUではこの断熱基準が定期的に見直しされているのですが、日本ではなかなか見直されていません。

日本は世界の中でもトップクラスの先進国ですが、住宅の性能は遅れていると言わざるを得ませんね。

では、このUA値の義務化基準はどの様な指標がもとになっているのでしょうか?
指標のひとつとしては室内温度があります。
WHOの2018年の発表では18℃を教養温度、21℃を推奨温度としています。
これは冬の室内温度の指標となっています。

イギリスの保険省証では、18℃が許容温度、推奨を21℃にしています。
また、室内温度を21℃に保てない賃貸住宅には、改修、塀さ、解体命令が出る事もあるくらい厳しいのです。

イギリスではUA値が低いと賃貸住宅が貸せないといった、賃貸オーナーにとって家賃収入に支障が出るような指標となっているのです。

それくらい断熱性能というものは大切なんです。

日本には新築であっても、断熱性や気密性が悪い住宅が沢山あります。
他の先進国では、健康はお金に換えられないという事で、
高断熱高気密住宅が当たり前のように作られているんです。

こうしたことから考えると、日本の断熱基準は遅れているという事がわかりますね。

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株式会社イマジン

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